濁った僕を抱きしめて
「だから住む場所は大丈夫。ちゃんと毎月家賃引かれてるから」
「そう言われるとなんか嫌ですね」


車のギアをドライブに入れてアクセルを踏む。
ここからまた、数時間のドライブだ。


「なんか楽しいです、ずっと。こういうの楽しがっちゃいけないんでしょうけど」


璃恋がそう言えば疲れも吹っ飛ぶ。


俺は小さく微笑んで、アクセルを強く踏み込んだ。


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