濁った僕を抱きしめて
見知らぬ男は真っ赤な血を撒き散らして倒れていた。
きっと脈は無いだろうが、一応ということでもう二発ほど撃ち込んだ。
銃をしまい、それに背を向けて颯爽と歩く。
それがどこの誰かなんて気にならなかった。
もう殺したやつのことなんて、どうでもよかった。
ーーーーー
コンビニで食べれそうなものをいくつか買い、あのボロアパートに戻る。
部屋は彼女の手によって片付けられていた。
「そう言えば、名前聞いてなかった。君、名前は?」
目の前の彼女が少し考えこむ。
いきなり名前を聞くのは流石にデリカシーがなかったかと思った。
「……ごめん、嫌なら言わなくていいよ」
「いえ」
顔を上げた彼女と視線がぶつかる。
自分でもどうしたらいいのか迷っているような表情をしていた。
「萩乃璃恋、です」
綺麗な名前だな、と思った。
きっと脈は無いだろうが、一応ということでもう二発ほど撃ち込んだ。
銃をしまい、それに背を向けて颯爽と歩く。
それがどこの誰かなんて気にならなかった。
もう殺したやつのことなんて、どうでもよかった。
ーーーーー
コンビニで食べれそうなものをいくつか買い、あのボロアパートに戻る。
部屋は彼女の手によって片付けられていた。
「そう言えば、名前聞いてなかった。君、名前は?」
目の前の彼女が少し考えこむ。
いきなり名前を聞くのは流石にデリカシーがなかったかと思った。
「……ごめん、嫌なら言わなくていいよ」
「いえ」
顔を上げた彼女と視線がぶつかる。
自分でもどうしたらいいのか迷っているような表情をしていた。
「萩乃璃恋、です」
綺麗な名前だな、と思った。