どちらとの恋を選びますか?【後編】~元彼御曹司のとろ甘愛に溶かされて
部屋に入ると、夏目君からメッセージが入った。
『携帯、鞄にあったか心配で』
画面に表示された通知だけ見て、携帯の画面を伏せた。
夏目君の顔を思い出すと…
今の気持ちのまま、繕う言葉で返信なんて出来ない。
私の心は、今、陽先輩でいっぱいだから…
でも、心配するかな…
いつもは、必ずやり取りするし…
私は言葉を添えず、『OK』のスタンプだけを送った。
「ごめん…夏目君」
その後に来たメッセージは、通知の表示を消去して、携帯をバッグに入れた。
そして、泊まる準備をし、陽先輩が待つ車に向かった。
2人で軽く食事を済ませ、しばらく車を走らせた陽先輩が、
「ここだよ」
目に飛び込んで来たのは、夜空に向かってそびえ立つ、タワーマンション。
幾つも周りに立つタワーマンションの中でも、圧倒的な存在感に思わず息を呑んだ。
「こ、ここですか?さすがですね」
「どうして敬語なんだよ」
陽先輩は笑いながら、
「これからここに居る時間が増えるんだ。慣れろよ」
と平然とした顔で話す。
ここに居る時間が増える…だって、それって…
私は、その言葉の意味に、胸の鼓動が騒がしくなり、赤らめる顔が見えないように、ただ、窓から外を見ていた。
『携帯、鞄にあったか心配で』
画面に表示された通知だけ見て、携帯の画面を伏せた。
夏目君の顔を思い出すと…
今の気持ちのまま、繕う言葉で返信なんて出来ない。
私の心は、今、陽先輩でいっぱいだから…
でも、心配するかな…
いつもは、必ずやり取りするし…
私は言葉を添えず、『OK』のスタンプだけを送った。
「ごめん…夏目君」
その後に来たメッセージは、通知の表示を消去して、携帯をバッグに入れた。
そして、泊まる準備をし、陽先輩が待つ車に向かった。
2人で軽く食事を済ませ、しばらく車を走らせた陽先輩が、
「ここだよ」
目に飛び込んで来たのは、夜空に向かってそびえ立つ、タワーマンション。
幾つも周りに立つタワーマンションの中でも、圧倒的な存在感に思わず息を呑んだ。
「こ、ここですか?さすがですね」
「どうして敬語なんだよ」
陽先輩は笑いながら、
「これからここに居る時間が増えるんだ。慣れろよ」
と平然とした顔で話す。
ここに居る時間が増える…だって、それって…
私は、その言葉の意味に、胸の鼓動が騒がしくなり、赤らめる顔が見えないように、ただ、窓から外を見ていた。