どちらとの恋を選びますか?【後編】~元彼御曹司のとろ甘愛に溶かされて
 駅に着き、電光掲示板の発車時刻を見ると、もう出発する時間・・・
 間に合えば、いつものドアの所に、夏目君が乗ってるはず・・・

 階段を駆け上がって、電車が見えた時には、動き始めて、夏目君の横顔が見えたけど、私には気付いていなかった。

 間に合わなかった…
夏目君に、真剣に向き合わないといけない時に、携帯を忘れるなんて…

 私は、次の電車に乗って、さっき手を振って笑顔で帰る、夏目君を思い出す。

 辛い時、嬉しい時、傍にいてくれたのは、夏目君だった。
 優しくて、頼りがいがあって、安心する存在。

 夏目君が彼氏になったら…
 きっと、幸せになれるんだろうな。
 陽先輩のことも…過去の事として、思い出に出来るかも…
< 2 / 109 >

この作品をシェア

pagetop