どちらとの恋を選びますか?【後編】~元彼御曹司のとろ甘愛に溶かされて
 えっ…後ろ?
 確認したつもりだったのに…

 もう、いつ、どこに付けられたのかも、分からないくらいだったから。

 「こ、これは…」
 「金曜日の夜、いつもなら返信は、夜中でも気付いた時にしてくれるのに、昨日の夜だったな」
 「ご、ごめんね、通知見たまま忘れてた」
 「俺に言う事があるんだろ?」

 夏目君の真剣な眼差しに、心が痛んで息を呑む。
 夏目君は…もう、分かってるんだ。

 「俺のことを少しでも思う気持ちがあったら、今、はっきり聞かせてよ」

 後で言おうと思っていたけど…
 「もう…自分の気持ちに、答えを出したんだろ?」
 「うん…」

 夏目君が思ってくれた気持ちを、真摯に受け止めて、私が出した答えを、はっきり伝えよう…
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