どちらとの恋を選びますか?【後編】~元彼御曹司のとろ甘愛に溶かされて
 「離れている時より、傍にいる方が寂しくなることもあるんだな」
 「陽…」
 「夜まで待てない…」

 耳元で囁く、陽の熱が伝わる…
 「ダ、ダメだよ、もう行かないと間に合わない」
 「分かってるよ。こっち向いて」

 腕が解けて、振り向くと、私の両手を握る。
 「仕事の時も、傍にいて欲しい。いつかそれは叶えたい」

 陽が静かに語りかける願いは、私も…いつか叶えたい。

 「今は咲羅の気持ちを優先する。でも、そんなに長くは待てないから」
 「陽…」
 「それまで、咲羅が後悔の無いように、自分はやりきったと、自分を褒められるくらいになれよ。応援するから」
 「ありがとう…陽」
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