どちらとの恋を選びますか?【後編】~元彼御曹司のとろ甘愛に溶かされて
 陽が作ってくれた料理、凄く美味しかったのに…
 お互い自分を責めて、沈黙が続く…

 「そ、そうだ!昨日、果物を買って来てたんだ。私、準備するね」

 私が慌ててキッチンに向かおうとした時、
 「食後のデザートは、咲羅にするよ」
 私の手を掴んで、膝の上に座らせた。

 「わ、私、さっき嫉妬するようなこと、言わなかったよ」
 「言ったら、食事中だろ?食後は別だ」
 「あの…」
 「デザートは、美味しくいただくから」
 完全に獲物を捕らえる目に変わってる…

 「いただきます」
 陽が嫉妬してもしなくても、結局、私は抱き尽くされるんだ…

 こんなに愛されて、凄く幸せ…

 凄く優しくて、ちょっぴり意地悪で、カッコ良くて、嫉妬深くて…

 そして、いつも甘えさせてくれて…

 ずっと、陽の傍に居たい…
 もう…2度と離れたくない。
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