どちらとの恋を選びますか?【後編】~元彼御曹司のとろ甘愛に溶かされて
 「咲羅は?俺への気持ち聞かせて」

 私は…正直に答えていいのかな…
 揺るぎない愛の気持ちを…
 でも…

 「咲羅が言わないなら、俺が言おうか?」

 悩んで答えが言えない私を見つめて、陽は頭を撫でながら、静かに語り掛ける。

 「俺のこと、どうしようもないくらい、愛してるって」
 愛おしく見つめて、顎に手が掛かった。

 「ずっと、俺の妻として、傍に居たいって」
 優しく唇を包み込むように、キスをする。

 「今、俺に抱いて欲しいって」

 陽は、私の全てを包み込む、愛を与えてくれる。
 私が抱きつくと、そのままベッドに連れて行かれた。

 「合ってただろ?」
 その問いに、私が頷くと、
 「じゃあ、応えないとな」
 優しく微笑む陽の温もりが、嬉しい…

 今は…何も考えずに、陽に愛されたい。
 もしかして…この幸せな時間の終わりが、近いかも知れないから…
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