どちらとの恋を選びますか?【後編】~元彼御曹司のとろ甘愛に溶かされて
翌日、定時後直ぐに、会社の入り口に向かうと、道沿いに見覚えのある車が止まっていた。
助手席に乗ると、車は走り出し、
「咲羅は、何も心配しないでいいから」
私の強張った表情を見て、陽は安心させるように、囁いた。
「うん」
陽はそう言うけど…冷や汗が出る。
冬月商事に着き、何度も来たけど、社長室に行くのは初めてだった。
陽の後ろに付いて中に入ると、陽のお父さんが座っていた。
「父さん、春風 咲羅さんだ。俺の妻に迎える女性だ」
「初めまして。本日はお時間いただき、ありがとうございます」
「俺は彼女しか愛せない。だから今後一切、見合いとかの話は、持って来ないでくれ」
それまで黙って聞いていた社長は、私を一瞥して、陽と対峙した。
「何を言ってる。お見合いは断ってないぞ。明日の朝から、先方が会社に来るんだ。予定しておくように」
その言葉を聞いて、陽の顔つきが怒りをあらわにし、纏う空気が変わった。
助手席に乗ると、車は走り出し、
「咲羅は、何も心配しないでいいから」
私の強張った表情を見て、陽は安心させるように、囁いた。
「うん」
陽はそう言うけど…冷や汗が出る。
冬月商事に着き、何度も来たけど、社長室に行くのは初めてだった。
陽の後ろに付いて中に入ると、陽のお父さんが座っていた。
「父さん、春風 咲羅さんだ。俺の妻に迎える女性だ」
「初めまして。本日はお時間いただき、ありがとうございます」
「俺は彼女しか愛せない。だから今後一切、見合いとかの話は、持って来ないでくれ」
それまで黙って聞いていた社長は、私を一瞥して、陽と対峙した。
「何を言ってる。お見合いは断ってないぞ。明日の朝から、先方が会社に来るんだ。予定しておくように」
その言葉を聞いて、陽の顔つきが怒りをあらわにし、纏う空気が変わった。