どちらとの恋を選びますか?【後編】~元彼御曹司のとろ甘愛に溶かされて
「俺は自分で選んだ人と結婚するって、いつも言ってるだろ?それに、断るようにも言ったはずだ!」
「世界でも有名な、飲食チェーンの令嬢と結婚だぞ。容姿端麗で教養豊か、控えめな女性で、妻にするには、最高のお嬢さんだぞ」
「俺は政略結婚するつもりは無い。心から愛してる人と結婚する」
「…失礼だが、彼女は何処の令嬢だ?」
「どうして令嬢でなければいけないんだ」
「うちの跡取りの妻だぞ。それ相応の人じゃないと、恥ずかしいだろ」
「恥ずかしい?そんな事言う父さんの方が、俺は恥ずかしいよ」
「子供みたいにわがまま言うな。お前は、我が冬月商事を背負っていくんだ」
「話にならない。愛する人を捨てるくらいなら、俺は冬月を捨てる」
「いい加減にしろ!」
「本気さ。愛する女性1人を幸せに出来なくて、どうやって多くの従業員や世界中の人を幸せに出来るんだ?冬月を継ぐのは、愛する人と生きることが前提だ。行くぞ、咲羅」
2人のやりとりに、私はどうしていいか分からず、頭を下げるのが精一杯で、陽に手を引かれて部屋を出た。
「世界でも有名な、飲食チェーンの令嬢と結婚だぞ。容姿端麗で教養豊か、控えめな女性で、妻にするには、最高のお嬢さんだぞ」
「俺は政略結婚するつもりは無い。心から愛してる人と結婚する」
「…失礼だが、彼女は何処の令嬢だ?」
「どうして令嬢でなければいけないんだ」
「うちの跡取りの妻だぞ。それ相応の人じゃないと、恥ずかしいだろ」
「恥ずかしい?そんな事言う父さんの方が、俺は恥ずかしいよ」
「子供みたいにわがまま言うな。お前は、我が冬月商事を背負っていくんだ」
「話にならない。愛する人を捨てるくらいなら、俺は冬月を捨てる」
「いい加減にしろ!」
「本気さ。愛する女性1人を幸せに出来なくて、どうやって多くの従業員や世界中の人を幸せに出来るんだ?冬月を継ぐのは、愛する人と生きることが前提だ。行くぞ、咲羅」
2人のやりとりに、私はどうしていいか分からず、頭を下げるのが精一杯で、陽に手を引かれて部屋を出た。