どちらとの恋を選びますか?【後編】~元彼御曹司のとろ甘愛に溶かされて
 「ここって…チャペル…」
 クリアガラスで、青空が一面見渡せるチャペルが目の前に飛び込んで来た。

 「ここで結婚式を挙げよう」
 「結婚式…私達の?」
 「あぁ、そうだ。咲羅と俺との結婚式だ」

 ようやく、今日、ここに来た意味が分かって、思わず陽に抱きついた。
 「早速ドレスを見に行こうか」
 「…うん」

 涙を流す私を見た陽は、「本番に取っとけよ」と頬笑みながら、涙を手で拭ってくれた。

 衣装合わせの部屋は、種類も様々、色とりどりな衣装が、取り揃えされている。

 「迷っちゃうね…」
 「好きなの着たらいいよ」
 「あのね…実は、もし、陽のお嫁さんとして、結婚式する時はって、決めていたの」
 「咲羅…そんな可愛い事言ったら、俺がどうするか分かってるだろ?一旦…部屋に戻るか…」
 「もぉっ!それは後で!」
 「そうか、後でだな。今の言葉、忘れるなよ」
 また…陽のペースに、はまっちゃう…
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