どちらとの恋を選びますか?【後編】~元彼御曹司のとろ甘愛に溶かされて
 「あの、陽様、そろそろ、衣装合わせを…」
 「あっ、すみません。彼女のイメージに合う衣装をお願いします」
 「かしこまりました」

 陽のイジワルを逃れて、スタッフさんに付いて行くと、私が想像していたドレスが有って、それを試着した。

 「陽様、咲羅様のご準備が出来ました」
 純白のプリンセスドレスを着て、陽の前に立った。

 「どう…かな…」
 「咲羅…そのまま部屋に連れて帰っていい?」
 いつもの獲物を捕らえる目に見つめられ、
 「こ、これにします!」
 スタッフさんの元に、慌てて歩いて行った。

 そして、お色直しに選んだドレスは…

 「陽…これにしたいんだ。私のイメージ通りなんだけど…」
 私が選んだのは、淡いオレンジ色のAラインのドレスだ。

 「咲羅は、ピンクを選ぶかと思ったよ」
 「陽に包まれたいから、陽だまり色の淡いオレンジにしたの」
 「やっぱり、そのままで部屋に」
 「こ、これにします!」

 また、慌ててスタッフさんに駆け寄ると、
 「愛されてますね」
 流石にスタッフさんも笑っていた。
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