どちらとの恋を選びますか?【後編】~元彼御曹司のとろ甘愛に溶かされて
 恥ずかしくて、顔が熱いまま自分の服に着替えて、陽の所に戻った。

 「2着でいいのか?何度お色直ししても、いいんだぞ」
 「もう、これだけでいい。ありがとう」
 「それならいいけど…じゃあ、これからの予定だけど、俺とテーマパーク、どっちにする?」

 私…今、聞き間違えたかな…
 「陽、もう一度言ってくれる?」
 「俺とテーマパーク、どっちにする?」
 至って真面目な顔つきで、陽は私を見ていた。

 「あの…その選択肢って」
 「俺か?」
 「いえ、テーマパークでお願いします」
 「分かった。じゃあ、行こうか」
 陽は私の手を引き、エレベーターに乗ると、降りる階のボタンを押した。

 良かった…怒ってないし、降りる階は、駐車場だ。
 私はホッとして、胸を撫で下ろす。

 「咲羅…安心してるようだけど、どちらかの選択は、順番の話で、テーマパークの次は俺だから」
 「えっ?」
 「あんな可愛い姿見たんだ」
 「あの…」
 「お楽しみは、テーマパークで楽しんだ後に取っておくよ」

 軽くキスをして、ドアが開くと、私の手を引いて歩き出した。

 あの豪華な部屋で、陽に愛される事を想像するだけで、ドキドキするよ…
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