どちらとの恋を選びますか?【後編】~元彼御曹司のとろ甘愛に溶かされて
【ありがとう夏目君、そして永遠の愛を陽へ】
 そして迎えた結婚式。

 バージンロードの先に待つ、白のタキシードを着た陽は、モデルのようにカッコ良く、お父さんから陽の手に引き渡され、胸がいっぱいになる…

 「綺麗だよ、咲羅…」
 愛おしく微笑む陽に見つめられ、感極まって溢れる涙を零さないように、陽に笑顔を見せた。

 結婚式は、身近な人だけを招待して、取引先や関係者は、陽のお父さんが率先して、別日にホテルで盛大にお披露目会をする事になった。

 先月でホープアップを退職した私は、同じチームの人達だけに、式の案内をし、皆が駆けつけてくれた。

 披露宴も滞りなく進み、歓談時間になると、
 「春風さん、おめでとう!」
 チームリーダーを始め、先輩や田中君が来てくれた。
 「ありがとうございます」
 「夏目君は、社長と出張があって、どうしても来れないって」
 「そうですか…どうぞ、皆さんは楽しんでください」

 未熟な私が、ここまで来れたのも、チームの皆が支えてくれたから…
 それと、夏目君のおかげだ…
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