どちらとの恋を選びますか?【後編】~元彼御曹司のとろ甘愛に溶かされて
 そう告げた後、私の手を引いて、エレベーターに向かった。
 「陽?」
 「今の咲羅の熱に応えるよ」
 「また皆で集まるのに、私…」
 「俺に溶かされた咲羅をお披露目出来るな」
 「あっ、ちょっと待って…」

 陽に手を引かれ、エレベーターが閉まるのと同時に始まる、濃厚なキス…

 「誰かが…入って来たら…」
 「VIPじゃないから、それもあるかもな…」

 そう言っても止まらないキスと、胸元に忍び寄る陽の手に、抗えない…

 「咲羅を初めて抱いたあの部屋で、また俺達の新たな人生が始まるんだ」
 結婚式場を見に来た時に言っていた『本番』の意味は、今日の事だったんだね。

 初めての日から、大人になった2人の愛は、日々深くなる…

 「俺の花嫁は最高だよ…」
 耳元で囁く陽の熱が伝わる…

 そして、部屋の階に着き、初めて陽に愛された時と同じ部屋のドアを開けた。

 きっとベッドの上での私は…
 
 私の熱に応えてくれる陽に、蕩けるほどの甘い愛情を注がれること、確定だ…
 それは、これからもずっと…
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