どちらとの恋を選びますか?【後編】~同期は独占欲強めな溺甘御曹司でした
 「涼…私に問題があったとしても、浮気は絶対に…許せないから…別れて」
 涙が溢れて、やっとの思いで訴えた。

 「な、何言ってるんだよ。何か誤解してるぞ!」
 「だって、その女性が証拠でしょ?それに、この間は違う女性だった」
 「…あのさ、びっくりさせたくて、黙ってたんだけど」

 しゃがみ込む私を抱きしめる。
 「AIソフトの開発をしてるんだ」
 「ソフト…?涼が?」
 「俺さ、昔、デートレーダーしてたって言っただろ。その頃、先輩のゲームソフトやアプリの開発も手伝っててさ、得意なんだ」

 腕を解いて、子供をあやすように、私の頭を撫でた。

 「それからも、シリコンバレーで独立した先輩と、仲良くしててさ。色々協力して貰ってるんだ」

 そういえば…
 「よく会社で開発チームと一緒に仕事してたのは、そのせいなの?案だけじゃなくてプログラミングも?」
 「あぁ、だから、今もアイデアが浮かんで、試してるんだ」
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