どちらとの恋を選びますか?【後編】~同期は独占欲強めな溺甘御曹司でした
 「凄く可愛いし、美人だね…」
 やっとの思いで褒めたけど、モヤモヤが湧き上がる。

 「そうだろ?凄く可愛いし、こっちは絶世の美女。惚れ惚れするよ」

 涼のデレデレした顔に、嫉妬で泣きそうになる。
 「咲羅?どうした?もしかして…嫉妬した?」
 「し、嫉妬なんかしてないから!」

 私を見る涼が、嬉しそうにしている。

 「やっぱり、嫉妬したんだろ?」
 「嫉妬してるよ…だって、モデルの人だけど、そんなに褒めるんだもん」
 「確かに、モデルが良いよな、俺だから」
 「そう、涼なの…えっ?今、俺って…」
 「そうだよ。これ、俺を元にして、女性に加工したんだ」
 「うそ…そんな事出来るの?」
 「まぁな。本当は、咲羅で作ってたんだけど」
 「どうして、止めたの?」
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