どちらとの恋を選びますか?【後編】~同期は独占欲強めな溺甘御曹司でした
 涼の顔が少し赤くなった。
 「咲羅で言葉を覚えさすと…違う方向になってさ…仕事どころじゃ無くなった」
 「えっ?どういうこと?」
 「そ、そうだ、男性の方、見る?」

 慌てた涼が、画面を切り替えると、爽やか系の男性と紳士的な男性が出て来た。
 「凄くカッコいいね…私なら、こっちの紳士系の人に、対応して欲しいかな」
 「ちょっと待って…いいよ、話かけたら、同じ言葉を返すようにしたから」

 「こんにちは」
 少し間が空いて、
 『こんにちは』
 笑顔で返してくれる。

 「凄いね。人と話してるみたい」
 「これ、田中にモデルになって貰ったんだ」
 「そ、そうなの?田中君、こんな風になっちゃうんだ」

 紳士的な田中君は、イメージが違うけど、凄くカッコいい…
 そうだ、こんなこと、実際の男性と出来るわけじゃないし…
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