どちらとの恋を選びますか?【後編】~同期は独占欲強めな溺甘御曹司でした
【続 番外編~過去に愛した人と永遠に愛する人】
 「颯太、ねんねしようか」

 目をこする颯太をあやしながら、寝室に入る涼は、どんなに疲れていても、
 「絶対にパパッ子にするんだ」
 と、世話をしてくれる。

 颯太を寝かしつけて、リビングに戻ってくると、
 「そうだ、この間、雑誌のインタビュー受けただろ?あの雑誌が出来て、貰ったよ」
 キッチンに入って来て、片付けを手伝ってくれた。

 「そうなの?早く見たい!」
 「その件なんだけど…見せたくないんだ」

 雑誌に掲載される事が決まって、宣伝効果になると、あんなに喜んでたのに…

 「どうして?あまり上手く撮れてなかった?それとも、記事に納得いってないの?」
 「嫌、違う」
 「それだったら見たい!すぐ片付けるから」

 不満そうな顔する涼の事は気にせず、急いで片付けて、寝室に向かった。

 「ねぇ、見せて」
 「…仕方ないなぁ…はいっ…」
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