どちらとの恋を選びますか?【後編】~同期は独占欲強めな溺甘御曹司でした
 夏目君…熱い…
 耳に響く、夏目君の鼓動が、強く、早く打っている。

 「聞こえる?俺の心臓の音…」
 「う、うん…」
 「凄く、早く打ってるよな。初めてだよ。こんなにドキドキするの」
 「夏目君…」
 「春風を抱きしめている今、夢を見てるみたいだ…」

 それは私もだよ…
 ドキドキして、フワフワしてる…

 しばらくして体を離し、手を握ると、愛おしむような眼差しで見つめ、私の頬を撫でる。

 「春風の熱が冷めないうちに…俺のものにしたい…」

 手を引かれ、ベッドに腰掛けると、優しく包み込むキスから、舌を絡み取られるキスへと、段々と激しくなっていく。

 キスだけで…頭が真っ白になるほど、夏目君の愛が伝わる。
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