どちらとの恋を選びますか?【後編】~同期は独占欲強めな溺甘御曹司でした
 唇が離れると、夏目君が服を脱いで、思わず目を逸らした。

 「俺から目を離すな、春風。こっち見て」
 ゆっくりと夏目君を見ると、引き締まった体が目に飛び込む。

 そして、夏目君の手が私のシャツのボタンにかかり、少しずつ肌をさらされ、恥ずかしくて、思わず胸を隠した。

 「隠すなよ…」
 「だって…恥ずかしくて」

 今まで一緒に切磋琢磨と仕事をしていた同期が、彼氏になって戸惑う。
 
 隠した手は、夏目君の手に絡み取られ、そっと私にキスをする。

 「俺の全てを知って欲しい。それと…春風の全てを知りたい」
 そのまま夏目君に支えられながら、2人はベッドに沈んだ。
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