どちらとの恋を選びますか?【後編】~同期は独占欲強めな溺甘御曹司でした
 夏目君から涼に変わって…
 彼氏としての言葉に、胸が騒がしいくらいに、鼓動が弾む。
 これから職場でも顔を合わせるとなると…
 私は、1日中、涼にドキドキしてしまう…

 「咲羅は、こっちで野菜洗って」
 「うん、これ使うね」
 こんな風に涼の家で、笑いながら2人で楽しく料理をするなんて、思いもしなかった。

 「出来たね、凄く美味しそう!」
 出来た料理を眺めていると、後ろから抱きしめられた。

 「ずっと一緒にペアで仕事してきたけど、咲羅の温もりを知ったら…愛情を抑えきれない」
 「涼…」
 「俺、これから仕事中、今まで以上に苦しいかも」
 「し、仕事中はダメだからね!公私は、分けないと」
 「はぁ…そうだよな…無意識に抱きしめてしまいそう」

 それは、私もだから…
 職場でも涼に触れたい…
 抱きしめられたいと思うよ…
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