どちらとの恋を選びますか?【後編】~同期は独占欲強めな溺甘御曹司でした
 「ご飯にしようよ」
 「そうだな。昼から何も食べてないし、咲羅を抱いたから、体力戻さないと」
 「もぉ!恥ずかしいよ」

 夏目君から涼に変わっても、2人の絆は変わらない。
 それが凄く幸せ。
 涼を好きになって、良かった…

 料理を食べている時も、冗談を言ったり、仕事の話をしたり、2人はいつもと変わらず、会話を楽しむ。
 ただ…涼は、陽先輩のことは、全く触れなかった。

 片付けが終わると、
 「部屋を案内するよ。何処でも自由に使っていいから」
 涼が仕事部屋や、どこに何があるかを教えてくれた。

 「あの…涼の物は触らないから、安心して。入ったらダメな部屋とか無いの?」
 「例えば…他の女性の思い出や忘れ物…とか?それがある部屋の事?」

 涼の言葉に、胸がギュッと締め付けられた。
 「う、うん…それは…見たく無いから」
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