どちらとの恋を選びますか?【後編】~同期は独占欲強めな溺甘御曹司でした
 今までなら、「えっ、それ見たい!」って、冗談言って返せたのに…
 好きな気持ちに気付いて、涼に愛された今は…
 嫉妬に駆られて、涙が出そう。

 「ごめん、本当に俺の事、好きなのか試してみたかった。嫉妬してくれるのかなって」

 涼が私に近づき、頬を両手で包み込んで、軽くキスをすると、涙が零れた。
 「そんな物は無いよ。これからは、咲羅の物が増えるけどね」

 私の涙を手で拭うと、もう1度キスをした。
 「だから、自由に使って。ここに居る時間が増えるから」

 抱きしめられ、涼の温かさを感じるのは、私だけの特権なんだと、凄く安心した。

 「意地悪…」
 「咲羅の可愛い顔が見れて、嬉しいよ。最後は寝室だ」
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