どちらとの恋を選びますか?【後編】~同期は独占欲強めな溺甘御曹司でした
 さっき愛し合った寝室に案内され、そのまま2人はベッドに横になった。

 「咲羅が隣に居るなんて、夢みたいだよ」
 包み込むように、優しく抱きしめられる幸福感に満たされ、涼の胸に埋まる。
 
 心が安らぐ…
 今夜は…凄く、よく眠れそう…

 「咲羅…眠たい?」
 「うん…凄く緊張したから」
 「ごめんな、おやすみ出来なくて」
 「えっ?」

 涼の顔を見ると…
 獲物を捕らえる目つきに変わっている。

 「まだ咲羅の啼く声が聞きたい。もっと、俺で乱れる咲羅を見たいんだ」
 「待って、私、これ以上愛されたら…」
 「ずっと待ったんだ。もう待たない」
 「もぉ、ダメだよ」

 布団に潜り込み、私が背を向けると、
 「じゃあ、咲羅は寝てもいいから…」
 後ろからそっと抱きしめられ、涼が耳元で囁く。

 「眠れるならね…」
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