どちらとの恋を選びますか？【後編】～同期は独占欲強めな溺甘御曹司でした

　「それに、コンビニで多めに買ってるし、安心して」

　コンビニの買い物？
　はっ！赤くなってたのは、そういうこと…

　ずっと私の頭を撫でる涼の笑顔は、いつもと変わらず、私を和ませてくれる。

　どうして気付かなかったんだろう。
　こんなに愛情を与えてくれる喜びを…
　こんなに幸せなときめく時間を…

　きっと…陽先輩が、ようやく過去の人になったんだ。

　再会した時、蘇った過去の幸せな時間。
　ドキドキして、先輩に気持ちが傾いていた。
　別れた本当の事を聞いて、心が揺れた。

　でも…いつも私を笑顔にしてくれていたのは、涼だった。
　私は…涼の彼女になることを選択した。