どちらとの恋を選びますか?【後編】~同期は独占欲強めな溺甘御曹司でした
【愛するのはあなただけ】
 「涼、いつまで寝てるの?遅れるよ」

 付き合ってから2ヶ月が経ち、殆ど涼の家で過ごす日々。
 最近、疲れている涼を起こすのが日課になった。

 「うーん、あれっ?咲羅、まだ着替えてないの?珍しい」
 「今日、先輩に同行するんだけど、私だけ直行なの。昨日、言おうと思ったけど、涼、寝ちゃってたから」

 夜遅くまで、役員と打ち合わせだったみたいで、帰ってお風呂から上がると、そのままベッドで眠っていた。

 「そっかぁ…」
 「今日、行くところ、先輩に聞いたら、人事部長が凄くイケメンなんだって」

 何気なく話をして涼を見ると、ベッドに座って、俯いていた。
 「涼、どうしたの?気分でも悪い?」

 涼の顔を覗き込んで、「熱は無い?」と額に手を当ててみる。
 熱は無さそうだけど…
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