どちらとの恋を選びますか?【後編】~同期は独占欲強めな溺甘御曹司でした
 すると、その手を涼が掴んだ。
 「朝から、嫉妬させるなよ」
 「あっ、ちょっと…」

 あっという間に、涼が私を見下ろす。
 「涼…時間だよ…ねっ」
 「2日も咲羅を抱けてないのに、他の男をイケメンとか言う、咲羅が悪いんだ」

 こ、この目つき…
 「涼はそろそろ、準備し始めないと」
 「予定変更して、直行にする」
 「あの…もしかして…」
 「そうだ、もしかしてだ」

 涼に求められると、拒めない。
 明るいベッドの上で、キスをしながら甘く突き動かされて、時間を忘れそうになる。

 「涼…時間が…」
 携帯を取って、時間を気にする私に、
 「もう、見るな」
 涼は、私の手が届かないところに、携帯を置いた。
< 41 / 114 >

この作品をシェア

pagetop