どちらとの恋を選びますか?【後編】~同期は独占欲強めな溺甘御曹司でした
病院を出ると、外で待っていた涼が、駆け寄って来てくれた。
「咲羅…」
「陽先輩の記憶が戻ったんだ」
「良かった…その涙は…安心した涙?それとも、本当はまだ…」
「違う。違うんだけど…ごめん、涙が止まらないの…」
「そう…家に帰ろうか」
涼は、それから助手席で涙を流す私に、声を掛けること無く、ただ黙って、車を走らせた。
家に着き、ようやく、涼との生活に引き戻された。
「何か、飲み物用意するね…」
私がキッチンに入ろうとした時、
「咲羅は本当に、俺の事が好きなの?」
涼に腕を掴まれ、真剣な眼差しに息を呑む。
「当たり前じゃない。どうしてそんな事、聞くの?」
「流した涙に、本当に、後悔の気持ちは無かった?」
「無いよ!そんなの…無いよ」
涼に気持ちを分かって貰えず、思わず口調が強くなった。
「咲羅…」
「陽先輩の記憶が戻ったんだ」
「良かった…その涙は…安心した涙?それとも、本当はまだ…」
「違う。違うんだけど…ごめん、涙が止まらないの…」
「そう…家に帰ろうか」
涼は、それから助手席で涙を流す私に、声を掛けること無く、ただ黙って、車を走らせた。
家に着き、ようやく、涼との生活に引き戻された。
「何か、飲み物用意するね…」
私がキッチンに入ろうとした時、
「咲羅は本当に、俺の事が好きなの?」
涼に腕を掴まれ、真剣な眼差しに息を呑む。
「当たり前じゃない。どうしてそんな事、聞くの?」
「流した涙に、本当に、後悔の気持ちは無かった?」
「無いよ!そんなの…無いよ」
涼に気持ちを分かって貰えず、思わず口調が強くなった。