どちらとの恋を選びますか?【後編】~同期は独占欲強めな溺甘御曹司でした
 涼は直ぐに内線で、チームリーダーに、チーム員を午後から会議室に集めてくださいと、伝えていた。

 昼食後直ぐ、集められた皆は、
 「何だろうね」
 と、ザワついていた。

 すみません…私事なんです…
 そうとも言えず、俯いて黙っていた。

 「お忙しい中、すみません。春風」
 私は呼ばれて、涼の隣に立った。

 「黙っててすみません。俺達、付き合ってます」

 一瞬、皆は呆然とした後、
 「嘘でしょ」
 「信じられない」
 顔を合わせて、びっくりしていた。

 「今まで黙ってて、すみません」
 私が謝ると、涼も頭を下げた。

 すると、一斉に皆が笑いだした。
 「信じられないほど、純情なのね、2人とも。私達が気づかないと思ってるの?」
 「ほんと!知らないと思ってたなんて、嘘でしょ?」
 「もう、とっくにバレバレなのに」
 「僕でも分かりましたよ」
 「まさか、隠してたつもりだったなんて」
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