どちらとの恋を選びますか?【後編】~同期は独占欲強めな溺甘御曹司でした
 「何言ってるの?俺が咲羅を愛してるのは、分かってるだろ?」
 「でも…親同士が決めた結婚前提のお見合いでしょ?」
 「はぁ…プロポーズは、カッコ良くしたかったんだけど」
 「えっ…」
 「俺の妻として、これからもずっと一緒にいるのは咲羅だ」
 「だって…」
 「咲羅と別れるくらいなら、俺は会社を継がない」
 「でも…それは」
 「俺は、咲羅を妻にする。それは揺るぎない事だ」
 「涼…」
 「咲羅…俺の妻として、一緒に付いてきて欲しい。後は、咲羅の覚悟だけだ。本当の気持ちを聞かせて欲しい」

 私は…私の本当の気持ちは…
 「涼の…涼の奥さんとしてずっと傍にいたい…」
 「ありがとう…必ず、咲羅の笑顔を守り抜くから」

 2人頬笑みながら見つめ合うと、私を引き寄せた涼に抱きしめられ、涙が止まらなかった。
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