どちらとの恋を選びますか?【後編】~同期は独占欲強めな溺甘御曹司でした
 「涼が、こんなに優しくて、明るく育ったのか分かったよ」
 「咲羅に似てるだろ?俺の母さん。明るくて、でも涙もろくて、それで、どこか危なっかしくて」
 優しく微笑む涼は、お母さんの愛情を受けて、育ったのが分かる。

 「私も、この子に沢山の愛情を注ぎたい」
 「そうだな、温かい家庭を築こうな」

 涼と2人の大切な新しい命と家族として生きて行く。

 「あっ、でもさ」
 「ん?何?」
 「咲羅の愛情は、俺にも分けてよ」
 「えっ?」
 「ママになっても、俺の咲羅には変わりないからな。例え愛する子供でも、それは譲れない」

 真剣な顔をして言う涼に、凄く愛されてるんだと、胸が熱くなり、ママとなる覚悟が出来た。
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