どちらとの恋を選びますか?【後編】~同期は独占欲強めな溺甘御曹司でした
 「もちろんだよ。それは私も同じだから。ずっと涼に甘えたい」
 「咲羅…子供が産まれた時は…それまでの可愛い言葉のお礼をたっぷりするからな」

 ニコリと口は笑っているのに、熱を帯びている涼の目を見て、思わず想像してしまった。

 「なるべく言わないようにする」
 「まぁ、言わなくても同じだけどな」

 涼は、きっとパパになっても、私を今以上に愛してくれる。
 無事に育ってね…
 私はお腹を撫でて、幸せを噛み締めた。

 次の日、一緒に病院に行くと、妊娠6週と告げられ、涼は小さくガッツポーズをしていた。

 先生が、
 「もう少ししたら、胎動も聞けますから、またお父さんも来て下さい」
 「は、はいっ!」
 私よりも、嬉しそうな涼を見ていると、幸せで胸がいっぱいになる。
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