どちらとの恋を選びますか?【後編】~同期は独占欲強めな溺甘御曹司でした
 走っている間は、数分なのに、凄く長く感じた。
 その間も、咲羅の笑顔ばかりが、頭に浮かぶ。

 咲羅…
 俺はもう、咲羅がいない人生なんて、考えられない。

 もし…もう居なかったら…
 不安でカフェの前に近づくと、カフェから1人で出て来た咲羅を見つけた。

 話を聞くと、俺は冬月専務に試されたんだと、あの人の咲羅への思いを改めて知った。

 咲羅の幸せだけを願って、取った行動は、きっと俺には真似出来ないことだ…

 それとあの人は…
 俺が咲羅を泣かすような事があれば、間違い無く、奪いに来る。
 まぁ、そんな事、これから絶対にあり得ない話だけど…

 そして、2人の愛の証が、咲羅のお腹に宿った。
 夫として、父親として、俺は必ず2人を守る。
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