どちらとの恋を選びますか?【後編】~同期は独占欲強めな溺甘御曹司でした
 家に着くと、2人でソファに腰掛けた。
 「咲羅…ごめん、あんな顔見せて、びっくりしただろ?」
 「カッコいい顔が台無しだよ。般若みたいだった」

 咲羅が来なければ…
 怒りに任せて、縁を切っていただろうな…

 「もう、あんな姿は見せないから。まぁ、咲羅にあんな姿を見せる時は…」
 「見せる時は?」
 「咲羅が浮気した時だ」
 「す、するわけ無いでしょ!」

 からかうと、いつも顔を赤らめる咲羅を見ると、愛されてるなと、ついイジワルしたくなる。

 「冬月専務が言い寄って来ても?」
 「しないわよ!それに、陽先輩、結婚するから」
 「えっ?そうなの?」
 「うん、家同士で決まったことみたい」
 「はぁ…ちょっと安心した」
 「もぉ、子供が出来たのに、いつまでもそんな心配しないでよ」
 「だって、こんなに愛してるから」
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