結婚相手を見つけるため秘書官を辞めたいです 〜なのに腹黒王子が「好きだ」なんて言って邪魔してくるのですが!?〜
「私はたまたまバークリー公爵家に生まれて、たまたま男兄弟がいなかったから秘書官になれただけだもの」
なれただけ……というか、なるしかなかったと言ったほうが正しいかしら。
私の実家バークリー公爵家は、昔から王子の秘書官や事務官として働いてきた家系だ。
本来なら長男がその道に進むのだけど、私には姉が1人いるだけで男兄弟はいない。
「あれ? そういえば、セアラ秘書官にはお姉様がいらっしゃるのですよね? なぜお姉様ではなくセアラ秘書官が就任されたのですか?」
「元々は姉が就任する予定だったのだけど、ルイア王国に嫁ぐことになってしまったの。なので代わりに妹の私が」
「ルイア王国に?」
「ええ。その国の第2王子と結婚したの。今は公爵となって、姉と領地経営やらいろいろと事業をしているみたい」
「セアラ秘書官のお姉様が補助してくだされば、経営も捗りそうですね」
ふふっと明るく微笑むドロシーに、私もニコッと微笑み返す。
なれただけ……というか、なるしかなかったと言ったほうが正しいかしら。
私の実家バークリー公爵家は、昔から王子の秘書官や事務官として働いてきた家系だ。
本来なら長男がその道に進むのだけど、私には姉が1人いるだけで男兄弟はいない。
「あれ? そういえば、セアラ秘書官にはお姉様がいらっしゃるのですよね? なぜお姉様ではなくセアラ秘書官が就任されたのですか?」
「元々は姉が就任する予定だったのだけど、ルイア王国に嫁ぐことになってしまったの。なので代わりに妹の私が」
「ルイア王国に?」
「ええ。その国の第2王子と結婚したの。今は公爵となって、姉と領地経営やらいろいろと事業をしているみたい」
「セアラ秘書官のお姉様が補助してくだされば、経営も捗りそうですね」
ふふっと明るく微笑むドロシーに、私もニコッと微笑み返す。