結婚相手を見つけるため秘書官を辞めたいです 〜なのに腹黒王子が「好きだ」なんて言って邪魔してくるのですが!?〜
「そうね。その能力が気に入られて、何人かいた候補者の中から姉が選ばれたらしいわ」
「さすがですね」
そういえば、あの話も急だったのよね。
どうして秘書官になるための学園に通っていたお姉様が、ルイア王国第2王子の婚約者候補に入っていたのかしら?
16歳の姉が婚約者候補としてルイア王国へ行ったとき、私は12歳だった。
たしか、初めてジョシュア殿下にお会いしたあとだった気がする。
当時13歳だった殿下と、将来その秘書官になる予定だった姉の初めての顔合わせの日。
私は少し離れた場所からその様子を見ていて、まるで絵本の中から出てきた王子様のような彼の姿に心を踊らせていた──。
「さすがですね」
そういえば、あの話も急だったのよね。
どうして秘書官になるための学園に通っていたお姉様が、ルイア王国第2王子の婚約者候補に入っていたのかしら?
16歳の姉が婚約者候補としてルイア王国へ行ったとき、私は12歳だった。
たしか、初めてジョシュア殿下にお会いしたあとだった気がする。
当時13歳だった殿下と、将来その秘書官になる予定だった姉の初めての顔合わせの日。
私は少し離れた場所からその様子を見ていて、まるで絵本の中から出てきた王子様のような彼の姿に心を踊らせていた──。