結婚相手を見つけるため秘書官を辞めたいです 〜なのに腹黒王子が「好きだ」なんて言って邪魔してくるのですが!?〜
「いいから座れ」
「ですが……」
「セアラ?」
「……はい。座ります」
迫力のある黄金の瞳で見つめられると、まるで獰猛な獣に睨まれた小動物のようになってしまう。
恐ろしいことに、殿下は笑顔だ。
こんなにも威圧感のある笑顔を作れるのは、この腹黒悪魔王子しかいない気がする。
そんな悪魔に逆らうのは即座に諦め、私は再び椅子に座った。
「これが噂のカシール国の塗り薬だ」
そう言って、ジョシュア殿下が手に持っていた小瓶を私に見せてきた。
透明な瓶に入っているため、ドロドロとした深い緑色の薬が嫌というほどよく見える。
まあ。なんという禍々しい色なの。
これがヒリヒリして痛いと噂の塗り薬なのね……どのくらい痛いのかしら?
「ですが……」
「セアラ?」
「……はい。座ります」
迫力のある黄金の瞳で見つめられると、まるで獰猛な獣に睨まれた小動物のようになってしまう。
恐ろしいことに、殿下は笑顔だ。
こんなにも威圧感のある笑顔を作れるのは、この腹黒悪魔王子しかいない気がする。
そんな悪魔に逆らうのは即座に諦め、私は再び椅子に座った。
「これが噂のカシール国の塗り薬だ」
そう言って、ジョシュア殿下が手に持っていた小瓶を私に見せてきた。
透明な瓶に入っているため、ドロドロとした深い緑色の薬が嫌というほどよく見える。
まあ。なんという禍々しい色なの。
これがヒリヒリして痛いと噂の塗り薬なのね……どのくらい痛いのかしら?