結婚相手を見つけるため秘書官を辞めたいです 〜なのに腹黒王子が「好きだ」なんて言って邪魔してくるのですが!?〜
「セアラは本当に男のことがわかっていないんだね」
 
「お、男のこと、ですか?」


 
 また『男』の話? いったいなんなの?


 
「ずっと女の中で生活してきたからかな? まさかこんなに男というものを理解していないとは思わなかったよ」
 
「…………」

 
 ここまで無知扱いされると、さすがにそんなことはありません! と否定したくなる。
 しかし、そうハッキリ言えるほど男性を理解できているとは言い難い。
 
 殿下の言う通り、女性だけの中で生活してきた私には、親しい男性はトユン事務官しかいないのだ。
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