おいで、Kitty cat










私は、永遠くんの色が好きだよ。
私みたいに真っ赤じゃないかもしれないけど、白い肌がほんより紅に染まったみたいな、何とも言えない色。

そんな永遠くんといると、私こそ何色にもなれなかったのに、毎回ドキドキさせられて頬に血色が表れる。
そんなの、これまで生きてきたなかで、一体いつが最後だっただろう。
それを桜色と呼ぶのはあまりに赤く濃すぎて、きっと間違い。

でも、そんな穏やかそうで、その実激しいくらいの愛情がとても嬉しくて離したくなんかなかった。










< 38 / 52 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop