君がいない
「温かいうちに食べて」
「寝癖、ついてるよ」
どっちが男で、どっちが女なのか。
どっちが親で、どっちが子供なのか。
君といると、時々、自分の位置づけが分からなくなるときがある。
でも――……
あたしにとって君は、いちばん甘えたくなる存在。
いちばん、そばにいてほしい存在。
優しいお日様みたいな笑顔。
時折見せる、子供みたいな無邪気な仕草。
大人の男みたいに、あたしをすっぽりと包み込む大きな身体。
大好き。愛してる。
そんな言葉では表現できないくらいの、大切な人。