運命の人

 「俺の彼女、最強過ぎるんだが」

 あまりの可愛さに二朗と紗香に言ってしまった。

 「最強ってなにが?」

 二朗が詳しく聞こうとしてきたがそれは言いたくなくて答えなかった。

 「もう彼女なしじゃいられないってことでしょ?」

 紗香が代わりに答えてくれた。

 「結婚するの?」

 「俺は今すぐにでも結婚したいと思ってるよ」

 「マジかよ」

 二朗はよほど驚いたのか、手にしたビールのグラスを持ったまま固まっている。

 「私の勝ちね」

 何事かと見ると、紗香が二朗に手のひらを向けている。
 それを見てピンときた。

 「賭けてたのか」

 俺が結婚するかどうか。

 「玲が家庭を築くイメージ、俺にはなかったんだけどなぁ」

 俺自身にもない。
 一生を添い遂げたいと思える誰かに出会うようなことは起こり得ないと思っていたから。

 「でもツインレイに出会っちゃったらもう別れることは出来ないのよ。ね?玲」

 紗香が俺に同意を求めてきた。
 でも澪がツインレイなのかどうかはわからないので答えずにいると紗香は澪の存在をツインレイとして話を進め始めた。
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