四季くんの溺愛がいくらなんでも甘すぎる!
全校生徒が体育館にバラバラに集合するから、入口は生徒でごった返している。
「もうちょっと後からくればよかったね」
夕凪が腰に手を当てて、生徒達の群れを見て溜め息をついた。
「うん」
群れから逸れたところ。
体育館の脇に設置されている水飲み場のそばに四季くんを見つけた。
皐月くんはいないみたい。
珍しいな。
ふいに四季くんがこっちを見た。
目が合う。
四季くんは視力がいい。
うすい色素の瞳が私をとらえて、
逸らされた。
なんで…?
さっきメッセージを送ってみたけれど返信も無いし、
もしかして何か怒ってるのかな…。
ひとが多くて四季くんに近づけない。
それどころか、みんなわざとみたいに四季くんの周りに溜まってるし…。
始業式の間もずっと脈拍がいつもより速い気がした。
四季くんが私に冷たくしたことなんて今まで一回もなかった。
そばにいない皐月くん。
原因はなんとなく分かっていた。
でもなんで、知ってるんだろう…。
「もうちょっと後からくればよかったね」
夕凪が腰に手を当てて、生徒達の群れを見て溜め息をついた。
「うん」
群れから逸れたところ。
体育館の脇に設置されている水飲み場のそばに四季くんを見つけた。
皐月くんはいないみたい。
珍しいな。
ふいに四季くんがこっちを見た。
目が合う。
四季くんは視力がいい。
うすい色素の瞳が私をとらえて、
逸らされた。
なんで…?
さっきメッセージを送ってみたけれど返信も無いし、
もしかして何か怒ってるのかな…。
ひとが多くて四季くんに近づけない。
それどころか、みんなわざとみたいに四季くんの周りに溜まってるし…。
始業式の間もずっと脈拍がいつもより速い気がした。
四季くんが私に冷たくしたことなんて今まで一回もなかった。
そばにいない皐月くん。
原因はなんとなく分かっていた。
でもなんで、知ってるんだろう…。