四季くんの溺愛がいくらなんでも甘すぎる!
「前にさ…ほら、俺が皐月のことで悩んでたとき」

「あーっ!かいちゃん、やっぱシュリちゃんに相談してたんじゃんっ」

「いいだろ?お前だってしてたんだから」

「もう!そういうのは争うことじゃないです!」

「ごめんごめん。でさ、言ったっけ?皐月と四季があんまり遊ばない時期があったって」

「はい。聞きました」

「それが、ことりが原因だよ。すげぇ束縛でさ。自分以外に時間を使う四季のこと、ヒステリーにキレたりしてさ」

「なんでかいちゃんは止めてあげなかったのさ!」

「止めようにもことりの奴、紹介してやった恩も忘れて俺のことブロックしてたんだ。四季だって…」

「あー…そうだった。しーちゃんってば、ぼくやかいちゃんのこともブロックしてたんだよ。絶対あの女の命令だったんだよ」

「そこまで支配されてたんですね…」

「ほんっとムカつくよね!?ぼくのしーちゃんなのにっ」

「ま、そのおかげで俺らも急接近したんだけどなぁ?」

海斗さんが皐月くんの頭をぽんぽんって撫でる。
皐月くんはまんざらでもなさそうだ。

「そこ。イチャイチャしないでください!」

「ごめんー。ね、ことりさんってどんな感じだった?なんかさー、しーちゃんと付き合い始めた頃と、別れたときのビジュ変わりすぎててビックリしちゃったよ」

「性格は元々派手だったけどな。ちょっと待って…えーっと、あった。これだ」

海斗さんが私と皐月くんにも見えるようにスマホをテーブルに置いた。

ことりさんのSNSだ。

季節問わず、基本露出は多めで、
パーティーや飲み会、バッチバチのメイク紹介、
男性との密着写真も平気でいっぱい投稿してる。
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