四季くんの溺愛がいくらなんでも甘すぎる!
「へー。シュリちゃん?シュリちゃんは今のまま、ずーっと可愛いシュリちゃんでいてね?」

「かっ…かわいい!?」

「シュリちゃんは可愛いよ?ね、かいちゃん」

「お前さぁ、いつからシュリちゃんにそんなデレるようになったの?」

「シュリちゃん可愛いもん。顔もだけどー、ちからが弱いとこも、ぼくでさえ振りほどけないとこも」

「お前、四季に殺されるぞ」

「ほんとに皐月くん、そういうこと言うのやめて!」

「えへへ。それで、ことりさんはなんて?」

海斗さんが皐月くんの首に腕を回してグッて力を入れたら、
皐月くんは腕を叩きながら「ギブギブ!ごめんって!」って涙目になった。

「ことりさん、離婚したんですよね?」

「あぁ。あっさり四季をフッて、一年ちょっとであっさり離婚。あいつ、俺の勤め先で待ち伏せしててさ。やけにニヤつきながら“四季に言っといてよ″って…」

「えー?かいちゃん、会ったの?」

「会いたくて会ったんじゃねーよ。なんかもう、恐怖だったな」

「昨日、四季くんにキスしてました」

「うぇえ!?シュリちゃんの前で!?」

「はい…。また来るって言ってました。私達を別れさせることが目的だと思います」

「かいちゃんがそんな地雷女、紹介なんかするからだよ!?」

「こんな豹変するなんて思わないだろ」

「過去のことはもうしょうがないんですよ!今、どうするかです。絶対に四季くんを守らなきゃ…」

「大丈夫だよ。シュリちゃんのことも守ってあげる。ぼく達がいるからね?」

「うん。ありがとう」

「ま、ことりが俺んとこ現れたときにさ、ちょっと調べてるから安心して?もう…四季をあの頃みたいなことには絶対させないから…」
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