四季くんの溺愛がいくらなんでも甘すぎる!
「御曹司様に捨てられて、お前は四季のことを思い出した。こいつんちも一般よりは裕福な家庭だからな。確かにお前と付き合ってるときの四季はお前に依存してたよ。だから絶対にうまくいくと思ったんだろうけど、残念だったな」

「かわいそー。借金地獄かぁ」

見て分かるくらいにことりさんは体を震わせている。
豊かなふわふわロングの髪の毛を掴んで、アスファルトを睨みつけている。

「もう四季くんに会わないでください。四季くんは私のです。それにお下がりなんかじゃありません。そうやって四季くんをアクセサリーとしか見てないあなたには一生本当の愛なんて分かんないと思います。せいぜい、ちょっとでも借金地獄から抜け出せたらいいですね?心から、同情………は、しないか。自業自得だし」

「こいつッ…!」

「ことりさん」

「四季!?やっぱりあんたは分かってくれるのね!?私の味方よね!?」

「お金ならあげるよ。いくらでも」

「は…」
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