四季くんの溺愛がいくらなんでも甘すぎる!
「私はッ…これだけ先輩のことが好きだって知って欲しくて…」
「ごめん」
皐月くんが四季くんにしがみついたまま、みのりちゃんを見た。
「君がぼくのことをどれだけ好きでいてくれても、ぼくは君を好きにはなれない。恋人がいるから…」
「え………恋人…うそ、そんな…」
みのりちゃんが震える声で発した言葉そのままを、私も心で繰り返していた。
皐月くん、恋人がいたの…?
そんなこと全然知らなかった。
私は四季くんを見た。
四季くんは驚いた様子もなくて、ただ真っ直ぐにみのりちゃんを見ていた。
四季くんは知ってたんだ。
皐月くんが四季くん以外に愛情を向けているひとがいるなんて。
固まっていたみのりちゃんが、
初めて皐月くんに声をかけられたときみたいに顔を真っ赤にして走り去っていった。
ずっと息をひそめていたみたいに、皐月くんがすごく深く息を吐いて、
四季くんはスクラップブックをつまんで「捨てとくね?」って言った。
お昼休みが終わる予冷が鳴ったけれど、
私達はしばらく動けずにいた。
「ごめん」
皐月くんが四季くんにしがみついたまま、みのりちゃんを見た。
「君がぼくのことをどれだけ好きでいてくれても、ぼくは君を好きにはなれない。恋人がいるから…」
「え………恋人…うそ、そんな…」
みのりちゃんが震える声で発した言葉そのままを、私も心で繰り返していた。
皐月くん、恋人がいたの…?
そんなこと全然知らなかった。
私は四季くんを見た。
四季くんは驚いた様子もなくて、ただ真っ直ぐにみのりちゃんを見ていた。
四季くんは知ってたんだ。
皐月くんが四季くん以外に愛情を向けているひとがいるなんて。
固まっていたみのりちゃんが、
初めて皐月くんに声をかけられたときみたいに顔を真っ赤にして走り去っていった。
ずっと息をひそめていたみたいに、皐月くんがすごく深く息を吐いて、
四季くんはスクラップブックをつまんで「捨てとくね?」って言った。
お昼休みが終わる予冷が鳴ったけれど、
私達はしばらく動けずにいた。