四季くんの溺愛がいくらなんでも甘すぎる!
「柳瀬、またシュリに絡んできたね」

五時間目が終わって、夕凪が呆れた表情を貼り付けながら私の席に来た。

「たーしーかーにっ!ギリギリはダメだけど。みんなの前であんな風に言うことないじゃん。パワハラだよ」

「うっ…遅刻はごめんなさい…。でも酷いよね。四季くんのことだってバカにしてるし…」

「シュリ、柳瀬のオキニだもんね」

「そんなんじゃないよ!」

柳瀬先生は授業のたびに私を当てることが多いとか、
やたらと絡んでるとか噂されていることもあった。

でも私が四季くんと付き合っていることで、
変な噂にまで発展せずに済んだんだけど…。

いい迷惑だ。

私は柳瀬先生に絡んで欲しくなんかない。
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