四季くんの溺愛がいくらなんでも甘すぎる!
放課後。

皐月くんにちゃんとお礼を言えていなかったから、一緒に帰りたいって六時間目が終わったあとに四季くんにメッセージを送っていた。

四季くんは嫉妬を現すスタンプひとつだけで返事をしてきていた。

今日は皐月くんが日直だったらしく、
さっきようやくまとめた日誌を職員室に持っていってるのを、四季くんの教室で待たせてもらっていた。

後輩が先輩の教室に入ることなんてそうそうないし、
まだ残っている生徒もいるから気まずかったけれど、「四季くんの彼女」ってことで先輩達は容認してくれた。

「お礼なんていつでもいいのに。どうせ学園内で会うじゃん」

「こういうのはその日のうちにが基本でしょ!」

「律儀だなぁ、シュリは」

「皐月くんの様子はどう?」

「どうって?」

「お昼のこと…」

「あー。平気だと思うよ。確かにアレはちょっと怖かったけど。皐月ってコアなファン多いから」

「あはは…。ロックバンドのひとみたいだね」
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