四季くんの溺愛がいくらなんでも甘すぎる!
「んー。今日のシュリ可愛すぎ」

ワッフル素材のやわらかいケットを掛けてくれながら、
四季くんにバックハグされた。

「四季くんはめちゃくちゃすぎるよ」

「またそんなこと言って煽るの?」

「そんなんじゃないから…」

「こっち向いて」

体をぐるんって反転させられて、四季くんのほうを向いた。
ちゅ、ってキスをされて、おでことおでこをすり寄せた。

「安心する。シュリとこうしてると」

「安心?」

「うん。シュリはずっとここに居てくれるって信じられる」

「そうだよ。私はずーっと四季くんと一緒にいるもん」

「ん。大好き」

眠ってしまいそうな穏やかな時間だった。

冷房が効いているけれど、四季くんの体温が心地よい。
あんなにうるさいセミの声だって、遠くの世界みたいに気にならない。

「お泊まり、本当にするの?」

「いや?」

「嫌っていうか…やっぱ男の人の中に自分だけなんて…」

「シュリはずっと俺と一緒にいればいいよ」

「四季くんは嫌じゃないの?」

「ごめんね?シュリと一晩中いられるってことがうれしくて。本当に嫌ならやめようか?」

「…ううん。絶対一緒にいてくれる?」

「当たり前です」

「ふふ。ありがと」
< 84 / 233 >

この作品をシェア

pagetop